へっぽこPSW もちもち☆もっちーのつぶやき

障がいのある当事者で、就労支援事業所で働くPSWの私が、自分の経験や障がい福祉に関する情報などを書いています。

とある障がい者の恋愛物語

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(クラフトバンドで編んだかご)

皆さん、こんばんは(^-^)

もうすぐバレンタインデーですね(*^^*)

バレンタインデーといえば、女子が好きな男子にチョコレートをあげて、告白できる日♡

私も好きな男子にチョコレートをあげたりしました(;^ω^)

でも、大人になるにつれて、気になる存在の人ができても

『自分なんかが好きになってもいいのかな?』と臆病になってしまいました。

自分に自信がなかったのもありますが、やっぱり自分の障がい(病気)のことを考えると

どうしても二の足を踏んでしまう…ということが多かったと思います。

そこで今日は、とある精神障がい者の恋愛について書いていきたいと思います(私のことですが…)。

◆47歳独身、彼氏いない歴8年。恋愛はしたいけど…
現在の私の恋愛スペックです(笑)。

前にお付き合いしていた人と別れてから、もう8年も経っちゃってるんですね(;^ω^)

正直、この8年間は「やっぱり障がいがあると、結婚につながる恋愛をしちゃいけないのかな?」という

自分自身の中にある葛藤との闘いの日々でした。

高校生の時に「子供を持つことは諦めてください」と当時の主治医に言われ、

同級生のような素敵な恋愛をしたいと思いつつも、

心のどこかでとーっても強いブレーキをかけてしまい

友人から「いい人紹介しようか?」と言われても、

「今は恋愛したいと思わないから、いいよ」と意に反して断り続け

初めての彼氏ができるまでに、30年以上かかってしまいました…。

◆初めての彼氏
初めての彼氏ができたのは、31歳のときでした。

当時とあるグループに所属していて、グループのリーダー格の人と縁あってお付き合いすることになりました。

初めて彼氏ができて嬉しかったのもありましたが、それ以上に

「こんな私とお付き合いしても大丈夫なのかな?」という不安の方が大きかったです。

お相手の方はそんな私の不安を知ってか知らずか、

「もっと自分に自信を持って。もっと相手のことを信じて」と

声をかけてくれましたが、自分に自信を持つことは最後までできませんでした。

結局3年近くお付き合いした末に、これ以上相手の人に迷惑をかけられないと思い

私から別れを告げました。

◆結婚を前提に…のはずだったのに
それからしばらくして、同じグループの仲間の紹介で

別の方とお付き合いすることになりました。

前回の失敗があったので、今度こそは自分に自信を持って

相手の人の気持ちも受け入れようと思い、

大切に関係性を育んでいきました。

そして自然とお互いに結婚を意識するようになり、

お互いの両親にもそれぞれを紹介し合ったり…と

順調に交際は進んでいた…はずでした。

しかし、私の転職がうまくいかずに精神的に不安定となり

精神科への通院を始めた頃から、お互いの関係がギクシャクしだし、

気がついたときには、満足にコミュニケーションを取ることすら

難しくなってました…。

◆「障がい者の嫁はいらない」
結局2人目の彼氏とは6年近く付き合った末、彼から別れを告げられました。

その時言われたのが、見出しの「障がい者の嫁はいらない」という言葉でした。

私と彼は同じ病気があって、症状的には私の方が少し重い感じでした。

それでも仕事をしていた頃は症状も落ち着いていて、

付き合ってる間に精神保健福祉士の国家資格も取って

彼の地元に引っ越しても働けるように…と準備を進めていました。

それが私の状況が変わり、メンタルが不安定になったことで

結婚の話もしなくなり、会う頻度も減り、

最終的には私から連絡をしない限り、彼から連絡が来ることは

なくなってしまいました。

彼自身が「障がい者の嫁はいらない」と思ったのか、

それとも周囲から反対されてやむなく…だったのかは分かりませんが、

当時は「結局、障がいのある女性は幸せになっちゃいけないんだ」と

ものすごく落ち込みました…。

今まで何となく「障がいのある女性が幸せになるには、かなりハードルが高いな」と思っていたのが、

実体験として強く感じてしまったことで、

ますます自分の中で恋愛に対する恐怖心が強くなってきました。

「私は男性を好きになる資格がないんだ…」という強力な思い込みができてしまい、

気がついたら、男性と同じ空間にいることが苦痛になってしまいました。

◆男性と恋愛に対する恐怖を解いてくれた人
今の職場の社長です(笑)。

今まで私が接してきた男性の中で、初めて初対面から警戒感を抱かずに

話をすることができた、貴重な存在です。

就職をするにあたって面接をしたのですが、

私が緊張した感じで自分の障がいのことを説明したら、

「僕はずっと福祉の仕事をしてたわけじゃないけど、あなたが困ってるときに助けられるようになりたい。
だから助けが欲しい時は遠慮なく言ってほしい」

と言ってくれました。

また、自分のことでいっぱいいっぱいだった私に

「世界は思ってるほど狭くないよ。もっと周りをよく見て」と

厳しいながらも気持ちのこもった言葉をよくかけてくれました。

社長は私よりも1回り近く年下ですが、精神的には私よりも全然大人で

「もっと早くこの人と出会えてたら、人生変わってたかもな…」と

思うこともあります。

でも、このタイミングで出会う運命だったんだと思います。

そうじゃないと、絶賛自己否定中の時に出会ってしまうことになり

恋愛や異性に対する恐怖心を余計強くしてしまったかもしれません。

今は恋愛や異性に対しても、フランクな感じで向き合えてる気がします。

◆障がいがあってもなくても…
勤務先の施設でも結婚してる利用者さんもいれば、

婚活、恋活に夢中な利用者さんもいます。

障がいがあってもなくても、恋愛をするのは自由だと思います。

ただ、すべての人が障害や病気に対して理解があるわけではなく、

時に心無い言葉を投げかけられることがあります。

でも、障がいや病気があっても1人の人間であることは変わりません。

「障がいや病気があっても、基本は人対人だから♡」

社長のこの言葉で、今日は終わりにしたいと思います。

あー、私の白馬の王子さまはいつ現れるのかしら(;^ω^)