へっぽこPSW もちもち☆もっちーのつぶやき

障がいのある当事者で、就労支援事業所で働くPSWの私が、自分の経験や障がい福祉に関する情報などを書いています。

PMSについて考える

(亡くなった祖父が入所してた特養ホームの桜並木)

 

皆さんこんばんは(^^)/

明日で2月も終わり。来週からは3月ですね~(*'▽')

ただ、新型コロナウィルスがここまで流行している状況だと

いろいろと大変なことばかりかもしれませんが、

とにかく今は「みんなで力を合わせて、この難局を乗り切ろう!」という心構えで

毎日の生活を大切に過ごすしかないのかな?

 

今日のテーマですが、新型コロナウィルスとは全く関係ない

「PMS(月経前症候群)」について、話を進めていきたいと思います。

 

◆PMSの基礎知識

もしかしたら“PMS”という言葉を、初めて聞いた人もいるかもしれません。

ここで、改めてPMSについて説明したいと思います。

 

月経前症候群(PMS)とは?

生理の前になると決まって不快な症状が現れ、日常生活にまで支障をきたすことを月経前症候群(PMS)といいます。多くの場合、生理が始まると症状が軽くなり消失するのが特徴です。また、症状があっても比較的軽く、日常生活に支障のない程度のものは、月経前症候群(PMS)と診断されないこともあります。
月経前症候群(PMS)のおもな症状は、下腹部の痛みや膨満感、乳房の痛み、肌トラブル、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、憂うつ感、注意力の低下、睡眠障害といった精神症状があります。
生理が始まる1週間前から症状が現れる人が多いのですが、2週間前から症状が現れる人、2、3日前に集中する人など個人差があります。

 (バイエル製薬HP「生理のミカタ」より引用)

 なるほど、個人差はあるけれど…

生理前になると必ず現れる、日常生活に支障をきたすまでの不快な症状

のことをPMSっていうんですね!(^^)!

確かに私自身も、生理の1週間前ぐらいからめまいがひどくなったり、

イライラや注意力散漫といった精神症状が目立ってる気がします。

でも、不思議と生理が始まると落ち着くんですよね…*1

 

そしてPMSの中でもメンタル面で特に症状が悪化する場合は

月経前気分不快障害(PMDD)」というらしいです。

では、PMDDは具体的にどんな症状が出るんでしょうか?

 

月経前不快気分障害(PMDD)とは?

月経前症候群(PMS)の症状のうち、ココロの症状が特に悪化して日常生活に支障をきたすような症状を月経前不快気分障害(PMDD)といいます。うつ、気力の減退をベースに、絶望感にとらわれたり、涙がとまらなくなったりする人も。反対に、イライラしたり、怒りっぽくなったり、攻撃的になったりする人もいて、感情のコントロールが難しくなります。感情の爆発を周囲にぶつけると、人間関係や社会活動にも支障をきたすことにもなります。

(バイエル製薬HP「生理のミカタ」より引用)

なるほど、生理前限定でうつや気力の減退、感情のコントロールが難しくなって

日常生活に支障が出ちゃうんですね…。 

普段は温和な人でも、生理前になると感情が不安定になって手が付けられなくなる…

たびたび聞いたことがあります。

「でも、生理前だけだから精神科に行くほどでもないし…」と思ってる方も

いらっしゃるかもしれません。

もしかしたらPMDDかもしれませんね( ..)φメモメモ

 

◆原因は?どんな治療法があるの?

 原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。排卵のリズムがある女性の場合、排卵から月経までの期間(黄体期)にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。この黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。しかし、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、PMSは女性ホルモンの低下だけが原因ではなく多くの要因から起こるといわれています。

(公益社団法人日本産科婦人科学会HPより引用)

治療法は

①薬によらない治療

②薬による治療 

の2種類に分かれます。

 

①ではPMS期間中に見られた症状を記録し、その症状に合わせたセルフケア

(横になって休む、消化のいいものを食べる、ヨガやストレッチをしてみるなど…)

を行い、症状から受ける苦しみを緩和することで乗り切ります。

 

②では主に3種類の薬を使い、治療をしていきます。

・低用量ピルなど(排卵やホルモンの周期を整える)

・利尿剤や抗不安薬など(症状の緩和)

漢方薬(体質改善)

薬を使うに当たっては、産婦人科外来で主治医とよく相談の上

自分に合う薬を処方してもらうことが大切です。

 (出典:公益社団法人日本産科婦人科学会HPより)

 

◆周囲の人ができることは?

①PMSが病気であることを理解し、必要に応じて休める環境を作ること

とかくPMSを病気ではなく、サボりの口実だと決めつけ

厳しく対応する人がいます。

本人もサボりたくて体調不良を訴えてるわけではなく、

できることならきちんと仕事をしたり、日常の家事をしたいと思ってます。

なので、もしPMSの症状で困ってる人を見かけたら、

「今は辛そうだから、無理しなくてもいいよ」という一言をかけてあげてください。

 

②もし治療につながってない人を見かけたら、産婦人科の受診を勧めてみる

PMSは適切な治療を受ければ、完治まではいかなくても

症状をある程度緩和することができます。

以前は「産婦人科で出る薬は副作用が強い」というイメージがありましたが、

今は薬の開発も進んで、副作用も以前ほど強くない薬もたくさんあります。

また、薬を用いずに記録を付けて自分の1カ月の体調を把握するだけでも

「そろそろPMSの時期だから、仕事を少しセーブするか」とか

「刺激の強い食べ物を控えるか」

といった対応ができます。

自分1人で悩まずに、専門家である産婦人科医の診察を受けることをおススメします。

 

③生理やPMSをバカにしない

とくに思春期の世代だと、生理やPMSなどを毛嫌いしたり

冷やかしの対象にしてしまうことがあります。

また、心配なあまり過度に「大丈夫?」とか「無理しないで」と対応してしまうと

「私はみんなと違うんだ…」と、生理やPMSに対して

ネガティブなイメージを植え付けてしまうことにもなるので、

その辺の匙加減は注意してください。

 

◆おわりに

私が初潮を迎えた頃は、まだ「生理=病気じゃない=甘え」みたいな考えがあり

PMSに関する情報も少なかったため、訳も分からない体調不良で

説明がきちんとできない点で、かなりつらい思いもしました。

また、産婦人科への抵抗もあったので、治療につながったのが遅れてしまったことも

とても悔やまれます。

どうか、PMSで人知れず悩む人が1人でも少なくなりますように…。

*1:+_+