利用者さんの確定申告に同行しました♪
(思川桜。ソメイヨシノと八重桜の間の時期に咲きます)
皆さんこんばんは(^^)/
今日は東日本大震災から9年ですね…。
9年前のあの日、私は当時勤めていた地活で被災しました。
その1週間前に鼻骨を骨折し、自宅療養明け初日の出勤で
今、こうして普通の生活をできてるのは本当に奇跡なんだな…と
改めて痛感している次第です…。
さて、今日は久しぶりに仕事のお話をしたいと思います。
◆「私に同行してほしい」
私の仕事は主に、障がいのある方の就労に向けての支援を行うのですが
たまに生活支援のようなことも行います。
その大半は、市役所での手続きの同行です。
どうやら私が元市役所職員(臨時職員でしたが…)だったこともあり
私がいると安心するようです(;^ω^)
今日は「確定申告の書類が来たんだけど、1人だと自信がないから一緒に付き添って」
という知的障がいのある利用者さんからの同行依頼を受け、
一緒に確定申告に行きました。
彼女は初対面の人と話すことができず、行動が固まってしまう…という
障がい特性があります。
ただ、施設の職員など信頼できる人が一緒に付き添うことで
手続きを行うことは可能なので、できるだけ彼女の力でできるよう
私は彼女が安心できるように、隣に座るだけに留めて
本当に困ったときに手を貸す…というスタイルを取りました。
◆確定申告会場の雰囲気にビックリ
確定申告の会場は、文化センターの小ホールでした。
私たちが行ったときは、申告の受付が始まったばかりで
会場の中はもちろん、外の待合スペースも申告をする人であふれていました。
「これじゃあ、お昼に間に合わないかもね(-_-;)」とテンションが落ちかかった彼女に
「飲み物とかはある?」と私が聞くと、水筒とスマホを見せてくれて
長丁場の待ち時間に耐える用意はできているようでした。
それから2時間余り、番号が呼ばれるまで水分補給をしつつ、
お互いにLINEやツイッター、ゲームなどをしながら時間をつぶしていました。
この時間が滅茶苦茶長かった…。
◆やっと呼ばれたぞ!
「○○番の方、どうぞ」と係の人に呼ばれ、2人で案内された席に着席。
「どうする、自分で手続きする?」と聞くと
「わからない(>_<)」と案の定固まってしまった彼女。
「じゃあ、私が代わりに手続するけどいい?」と聞くとこくんとうなずき、
「お願いします…」とか細い声で答えました。
というわけで、本人の了解を得たうえで私と担当職員さんとの間で
確定申告の手続き開始。
彼女が必要な書類をそろえてくれたおかげで、
手続き自体は10分ほどで終わりました。
そして最後に担当職員さんから
「毎年の収入が年金とこちらの給与だけのようでしたら、
会社の方で年末調整をやっているので、来年から確定申告はしなくてもいいですよ」
と、彼女の様子を気遣ってか確定申告の必要がないことを教えてくれました。
すると彼女の顔がみるみる和らぎ、満面の笑みを浮かべていました。
そして最後に彼女に署名・捺印をしてもらい、無事に確定申告は終了\(^o^)/
◆開放感満ち溢れた帰り道
申告会場を後にして、職場に向かう帰り道
さっきまで固まっていたのが嘘のように、彼女はとても饒舌でした。
「もう確定申告やらなくていいんだね。やったー!」
とはしゃぐ彼女に、笑顔で「そうだね。来年からは全部社長がやってくれるよ♪」と
返すと、彼女がボソッと
「もっちーが一緒だったから、安心して任せられた」と言ってくれたのです。
本当は自分1人で行こうと思ってたらしいのですが、
やはり自分だけでは自信がなく、市役所の雰囲気もあまり好きではないので
市役所で働いていた私に頼んだ…という次第です。
自分の職歴がこんな形で役に立つんだなぁ…と、少し感慨深くなりました。
そして時計を見たら、もうお昼の時間。
職場に向かう途中にあるコンビニで、チーズケーキを2人分買って
「これ食べて、午後の仕事も頑張ろうね!(^^)!」と
確定申告の労をねぎらいました。
実を言うと、私がどうしてもチーズケーキが食べたくて仕方なかったのですが
でも、1人分だけ買うのはどうかなぁ…と思ったので、
今回限りのシェアにしました(ここはそれぞれの職員の裁量です…)
◆社長からの思いがけない言葉
職場に戻り、確定申告が無事に終わったことを報告すると
社長から「ちょっといい?」と声をかけられました。
そして身支度を整えて席に着くと、社長からおもむろに
「4月から僕の後任として、生活支援員をやってほしいんだ」とのお言葉。
その後、経緯について簡単な説明があり
いろいろ考えた結果、私が生活支援員になるのが最適だろう…という結論が出たそうです。
元々生活支援員希望だったので、私自身にとっては願ってもない話でしたが
それはまた別の機会に…。
それでは、今日という1日を無事に過ごせたことを感謝し
明日という1日を大切に生きられるよう、願いを込めて…。