安倍首相の総理辞職がもたらしたもの…
皆さんこんばんは(^^)/
安倍首相の辞職会見、ビックリしましたねぇ~。
そういえば、最近テレビでも「何か体調悪そうだなぁ…」と感じてたので、
辞職の理由を聞いて、なるほど…と感心した次第です。
◆「潰瘍性大腸炎」という病気とは?
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の 炎症性疾患 です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。
2)病期の分類:活動期、 寛解 期
3)重症度による分類:軽症、中等症、重症、激症
(難病情報センターHPより引用)
ちなみに国の指定難病にも含まれており、国内で難病の公費支援を受けている方は
約166000人とのことです。
症状の詳細は割愛しますが、国の難病指定を受けていることから生活や就労などで
いろいろと制約が多いと察することができます。
◆日本で1番有名で大変な難病患者⁉
一国の総理大臣が難病を抱えながら、仕事を続けていた…。
私がこのニュースを聞いたとき、真っ先に思ったことは
「“やっぱり難病患者が働くのは難しい”という意識が、国内に根付かないか…」という心配です。
普段障がい者の就労支援に携わっていますが、難病の方からも施設の利用希望の問い合わせがあります。
しかし、難病の方の大半は定期的な通院が必要だったり
症状に波があるため、仕事を休まなければならないこともあってか
なかなか採用につながらないのが、残念ながら現実です。
そんな中、一国の総理大臣が難病とともに生きながら
毎日の激務をこなしていた…という話を聞き、
「どのようなサポート体制が組まれていたんだろう。
これはきっと難病の方の就労支援のモデルになる」という思いを持ちました。
安倍首相は元々とても能力の高い方なので、もしかしたらきちんとしたサポートシステムは組んでなかったかもしれません。
でも、インフォーマルな形で様々な方が様々な形でサポートをされていたと思います。
そういう情報がいつか何らかの形で知ることができれば、
日本における難病の方の就労支援は、もっと現実的なものになると思います。
◆やっぱりそれでも足を引っ張る人はいる…。
ツイッターなどのSNSでは、悲しいことに安倍首相の総理大臣辞職について
否定的な発言をされている方が散見されます。
とある国会議員の方が「難病にかかる癖がある」だの「自己管理能力がない」といったツイートをして炎上していますが、
私自身、そのツイートを見て珍しくはらわたが煮えくり返りました。
私自身が病気を抱えながら一般就労をしている…という身であるからかもしれませんが、
すべての難病や障がい、病気を抱えながら生活している人に
「自己管理能力のできない人」と差別をしているのと変わりません。
誰だって好き好んで病気や障がいになるのではありません。
自らの病気や障がいを度重なる葛藤や拒否、逃避の末に受け入れ、
共存しながら生きていこう…という決断を経て、皆さん日々の暮らしを営んでいるのです。
その人たちの努力を「自己管理能力がない」という一言で否定するのは
その人たちがこの社会で生きていくことを否定しているのと同じです。
◆国会議員 安倍晋三としての活躍を期待して…
総理大臣としての任期はこれでひと段落になりますが、
国会議員として今後とも活動を続けていく…と、昨日の記者会見で話されていました。
これからは議員発案で、様々な施策を実現させてほしいと思います。
とくに「withコロナ」の時代での共生社会の実現。
どんな立場の人も、その人に合ったサポートを受けながら
暮らしやすい社会を構築していくために、様々な提案をしてほしいと思います。
今まで本当にお疲れさまでした。
安倍政権下で実現した障がい者福祉施策、たくさんありました。
そのおかげで私は今、幸せな人生を歩むことができています。
就職氷河期の世代の就労支援にも目を向けてくれて、同世代の人間として
心から感謝しています。
体調が落ち着いたら、国会の場で活躍していただきたいと思います。